ダブルバインド


西丸四方・甫夫(1975)による「やさしい精神医学」(南山堂)によりますと、
「ダブルーバインド情況(double-bind situation)とは、分裂性(現在は統合失調性?)自閉に陥る心因として、他人に接触できなくなることが周囲の人から作られるという解釈で、子どもに対して親が出す信号の+と−、正と反の両方が両価性として存在すると、子は親の心がわからなくなる、そしてこれの反復で自閉に陥る」と書かれてあります。たとえば「子に対して母親がmy dear, come and kiss meと言って、子どもが来ると母はそれをおしのける態度を取る」などを例としてあげています。